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安芸の国、厳島神社内侍の白蓮は、神事や唄舞を放り出し、今日も山賊退治や妖怪退治。合戦にまでしゃしゃり出るほどの、武術と神通力を得意とするおてんば巫女。
かつて、彼女が吉川家のじいさまに拾われた時、
その手にあったのは川には咲かぬはずの一輪の白い花。
数奇な運命の序、烈しき戦いの鏑矢、
――…”厳島ノ白蓮”の、はじまりの物語り。
たとえ目をそらしても、宿命は容赦なく悲しみを連れて来る。
ああ、乱世が続くのを望んだのは妾(わらわ)自身であったはずなのに!
第一部 『時の無残』(ときのむざん)
武勇の名声高き当主・吉川興経(きっかわ おきつね)と厳島神社・棚守房顕(ふさあき)の庇護の下、城と神社を往復しながら、戦乱の時代の一時の平和をあわただしく生きていた白蓮。
叱られながらとのさま(興経)と武芸の稽古をし、平時は姉巫女(あねさまたち)と一緒に厳島神社におつとめし、やがて養い親の”じいさま”のそばに帰る。
こんな時代でも、幸福が確かに在った。
――…しかし、磐石だと思っていた吉川家も、ついに不吉な影に蝕まれてゆく。
唐突に失われていく安息の日々。
白蓮は、置いてきぼりにされたままこの灰神楽を、無力に眺めているしかないのだろうか…。
※主人公(あなた)は大事な吉川家の運命を変えることが出来るでしょうか?

第二部 『暁闇の水際』(ぎょうあんのみぎわ)
戦乱の世の拾われっ子である白蓮には、吉川家へ来る前の記憶がない。
どうやら鍵となりそうなのは、彼女の背中にある秘密がひとつだけ。
今までは――あたらしい吉川家に馴染むことも出来ないままで、そんなことを悩んでいる場合ではなかったのであるけれど…。
永いこと置き去りにされていた過去が、やがて眼を逸らしてはいられない現実となって襲ってくる。神と感応する通力があるといっても、思い上がって油断などしていられない。
今度こそ自分自身が、吉川の災いとなるかもしれないのだから。
いったい誰との戦いを択び、何を守るべきなのだろう?
※第一部から一転、主人公(あなた)を起点とした騒動が瞬く間に始まります。

※登場人物のイラストは仮画像です。実際のゲーム画面のものとは異なります。
(キャラクターデザインラフ画提供:Show-G)